こんにちは。いーるず(@eals634)です。
今回は暫定版という形でHuawei Matepad ProへのGoogleサービス導入の方法をご紹介します。
この手順ではGoogle Services Assistant (谷歌服务助手) というアプリケーションを使用します。このアプリはアプリのソースコードも開発者の詳細も秘匿という状態であるため、少なからずリスクが伴うということは予め認識していただきたいと思います。詳報については下記リンク先の記事にて書かれていますが、ここから先で紹介する方法はあくまでも自己責任ということでお願いします。

また、GMSを導入せずともAurora Store等の外部アプリストアを用いることで代替も可能です。Googleのサービスへの依存度が高くない場合はこちらを検討されてみるのも良いかと思います。
追記:通知機能を生かしたままにできるAuroraStoreの導入方法についても記事をあげました。
前書き
本題に入る前に、この方法のメリット、デメリットについて簡単にではありますが触れておきます。
メリット
- GooglePlayストアが利用可能
- Googleサービスをアプリという形で利用可能に
デメリット
- 避けられないセキュリティリスク
- アカウントをBANされる可能性も
- Google Firebaseを利用したアプリの通知が届かない
- GooglePay,GooglePlayMusicが利用不可
追記:AuroraStoreを用いたプッシュ通知を生きたままにする導入方法についてもアップロードしました。こちらはPlayストア利用不可となります。

使用するもの
今回はHuaweiBlog様(独)の記事をベースとして進めていきます。現時点ではもっともシンプルかつ成功率が高い方法だと思われます。
必要なソフトウェア、ツール
Google_Dienste_Installation_Account_Fix
今回導入に用いるアプリケーションのほぼ全てが包括されています。

Huawei Backup(旧版)
デフォルトのバージョンではGoogle Service Assistant(以下GSA)の導入が不可能であるため、旧バージョンのバックアプリをインストールする必要があります。
USBフラッシュメモリおよびOTGケーブル
GSAの導入および諸アプリケーションの導入に必須です。
導入方法
※上記ファイルのダウンロードおよびUSBメモリへのコピーは、Matepad Pro単体で行うことも可能です。今回は別途コンピュータを用いてUSBメモリにデータをコピーしています。
STEP1.USBメモリにデータをコピー
Google_Dienste_Installation_Account_Fixを解凍し、「Google_Dienste_APKs」「Huawei」フォルダをUSBメモリ内のルート(最上位)ディレクトリに配置します。また、旧バックアップアプリについても本体、もしくはUSBメモリに配置しておきます。
STEP2.バックアップアプリの再インストール
詳しい手順については割愛しますが、「設定→アプリケーション→(システムプロセスを表示)→バックアップ→アンインストール」という流れでデフォルトのアプリを削除します。その後、メモリにコピーしておいたバックアップアプリをインストールします。このとき、下記画像のようにチェックを入れておくと後々の作業がスムーズになります。
STEP3.GSAインストール
「設定→システムと更新→バックアップと復元」に進み、バックアップアプリを立ち上げます。その後、下記画像のように進み、バックアップファイルを選択。パスワードの入力を求められるので、画面上に表示されているパスワードを入力します。復元を押して完了すればGSAの導入は完了です。
STEP4-1.Googleサービスのインストール
ホーム画面に戻ると、Gマークのアプリが増えていると思いますので、それを立ち上げます。すると権限の許諾を求められますので許可します。
そうすると中国語で書かれた画面が表れるので、下の青いボタンをタップします(※Wi-FiはONに)。
その後素早くファイラーを開き、「Google_Dienste_APKs」フォルダに移ります。そして、頭文字0~5番目までのアプリをインストールします。
STEP5-1.Googleアカウントの追加
ホーム画面に戻り、「FRP_Bypass」アプリを立ち上げます。右上の…をタップし、ブラウザでログインを選択。ログインします(このときログインに失敗すると思いますが、それが成功の証です。)。
STEP5-2.Google サービスフレームワークのインストール
ファイラーを開き、先ほどインストールしなかった、通し番号6のアプリである「 GG.Services.Framework-29-v10.apk」をインストールします(Googleサービスフレームワーク。
その後、「設定→ユーザーとアカウント」を開き、Googleアカウントが表示されているか確認します。表示されていない場合、もう一度5-1を実行します。
(私の場合、一度目は失敗、二度目は成功でした。)
STEP6.Playストアの起動
この時点で通知がひっきりなしに鳴っていると思いますが、気にせず前に進みましょう。Playストアを起動し、とりあえず正常に動いていることを確認してください(エラーコード等が表示されていない状態)。
正常に動作していることが確認できた場合、一旦GooglePlay開発者サービスをアンインストールします。その後ファイラーに戻り、通し番号7番目のアプリケーション「GMS_Mods2Fix.apk」をインストールします。
そして、Playストアを起動させた状態で一度再起動をかけます。
STEP7-1.GSFのデータ削除
極めてややこしく失敗する確率も高い場所です。慎重に進めましょう。
GooglePlayストアを開き、容量の大きいアプリケーションを複数個インストールします。これは下記作業の時間稼ぎの意味合いもあるので、特にアプリの指定があるわけではありません。
アプリのインストールが進行している間に、「設定→アプリ→ (システムプロセスを表示)→Googleサービスフレームワーク」の順に進み、データを削除します。
その後Playストアに戻り、インストールの途中の状態で再起動をかけます。このとき、いくつかのアプリがインストールできている状態の方が成功しやすいと思われます。
STEP7-2.Playストアの挙動チェック
再起動後、Playストアを起動します。この時点で起動しない場合や認証が必要という文章が出た場合、その時点で一度、最初からやり直すことを推奨します。
正常に起動した場合、一度アプリをインストールしてみます。アプリをインストールしたときに、あのうるさかった通知が出なければ成功です。通知が鳴り続けている場合、もう一度7-1に戻ります。
STEP8.GooglePlay開発者サービスのアンインストール
それでは最後のステップです。GooglePlay開発者サービスをアンインストールし、ファイラーに戻ります。そして、通し番号8のアプリケーションである、「GMS.STD.apk」をインストールします。
その後再起動をかけ、Playストアが正常に動作していればインストール終了です。お疲れさまでした。
インストールに用いたアプリケーションは消しておくことをおすすめします。
最後に
ここまで一連の流れを紹介してきましたが、あくまでも暫定的な方法であり、今後この方法が使えなくなる日が来るのはまず間違いないでしょう。そして何よりも、精神衛生上あまりよろしくない方法ですから、本当に必要でない限りはGMSを導入するのは止めておいた方がいいと思います。
かくいう私自身も、Googleサービスで本当に必要なものといえばYoutubeくらいなものなので、冒頭にのべたAurora Storeを導入する方法に鞍替えしようかどうか検討している最中です。
なにはともあれ、Google,Huawei双方の規約にとってもセキュリティの面で考えてもグレー~真っ黒な方法であることは言うまでもありません。
コメント
aliexpressでgms導入済みの物を買おうと思っているのですが、Google playstoreでダウンロードしたアプリが今後のアップデートで使えなくなる可能性はありますか?
確実なことを申し上げることはできかねますが、ダウンロードしたアプリ自体がアップデートを必要としない限り、仮にPlayストアが使えなくなったとしてもアプリそのものの使用はできるかと思います(GMSを必要としないアプリに限り)。
ただし、GMSが使えなくなった場合の代替手段については常に検討しておいた方が良いかもしれません。
DLフォルダに7と8が入っていません.
申し訳ありません。リンクアドレスが誤っておりました。訂正しておきましたので、再度お試しいただければと思います。
こちらはまだ使用できますか?
らいふ様
申し訳ありません。
現在こちらの方法が使用できるかどうか、当方では確認できておりません。ただし、YouTubeを見てみると直近でも1週間以内にこの記事と同様の方法で導入されている方がおられます。アカウントをBANされてしまう可能性もあるので推奨はしませんが、恐らくこの方法は現時点でも有効ではないかと思われます。